吸収をよくするものと吸収を阻害するもの

栄養素には、一緒に摂取すると相乗効果がある良い相性と、一緒に摂取するとお互いを妨害してしまう悪い相性とがあります。これを把握しておくと、より効率良く栄養を摂取出来ますよね。

 

鉄分の吸収を良くするもの、阻害するものについてまとめておきましょう。

 

・鉄分の吸収を良くするもの

まず鉄分の吸収を良くするものは、良質なタンパク質とビタミンCを含む食品です。

 

特にそのままでは吸収率が悪い非ヘム鉄の場合、工夫しないと8割以上もそのまま捨ててしまうことになります。血液のことを考えれば、造血にはたらくビタミンB12やビタミンB6、葉酸などの食品も取り入れたいですね。月経中や妊娠中の女性には特におすすめです。

 

・鉄分の吸収を悪くするもの

鉄分の吸収を悪くする有名な成分がタンニンです。渋味成分として良く知られていますが、柿などの食材にも多く含まれますし、緑茶や紅茶、コーヒー、赤ワインなどの飲み物にも多く含まれます。

 

ほとんどが植物に含まれるポリフェノールで、鉄分と結びついて水に溶けにくい物質になってしまいます。
こうなると腸から吸収しにくくなってしまうのです。

 

その他にもシュウ酸、フィチン酸、食物繊維、炭酸、リンなども鉄分の吸収を妨害します。

 

シュウ酸はほうれん草のアクに入っていますので、アク抜きをすれば大丈夫。フィチン酸は豆や穀物に多く、食物繊維同様、鉄分とカルシウムをくっつけて腸から吸収しにくい形にしてしまいます。

 

・一度にたくさんは摂れない

鉄分は、比較的吸収が阻害されやすい上に一度にたくさんは摂れない成分です。
毎日継続して少量ずつでも摂って行き、肝臓や脾臓に少量ずつ貯蓄しておく必要があります。

 

鉄分がなければ体中の細胞が酸欠状態になり、さまざまな障害が現れて来ます。
当然脳細胞も酸欠になりますから、脳の老化にも影響してしまいますよね。

 

思うように食事から鉄分を摂取出来ない場合にはサプリメントも検討しましょう。
だからと言って一度にたくさん飲んでも良いことはありませんよ。