妊娠中期以降は鉄分の必要量が増える

妊娠中は胎盤をどんどん大きく成長させる必要があるので、身体の中を循環する血液の量もとても多くなります。妊娠中期以降の鉄分の必要量についてまとめてみましょう。

 

・赤ちゃんに栄養や酸素を届けるため

まず、妊娠中には血液の全体量が増えます。
妊婦さんにはもちろん、赤ちゃんにも十分な栄養と酸素を運ばなければいけないからですね。

 

体内ではどんどん血液を作りますが、赤血球の量はそれに比例してどんどん増やせるものでもありません。結果的に血液の量は増えるのに、そこに溶け込んでいる成分量が少ない状態になってしまうので、血液が薄まってしまうのです。

 

これが見かけ上の貧血であり、重症化しないのであれば一般的な症状です。

 

ただ、妊婦中期以降は赤ちゃんもかなり大きくなって来ていますし、鉄分も赤ちゃん優先に送り込まれるので妊婦さん自体には鉄分が少なくなってしまうのです。

 

・重症化しなければ赤ちゃんには影響なし

貧血と聞くと赤ちゃんが大丈夫かどうか心配になってしまいますが、妊婦さんが軽い貧血状態だというくらいなら、赤ちゃんへの影響はほぼありません。

 

ただ、妊婦さんの貧血が重症化してしまうと、当然赤ちゃんへの栄養や酸素が不足して、赤ちゃんも危険な状態になってしまいます。頭がクラクラしてめまいが起こると転倒の危険もありますし、症状が強い場合には甘く見て良いものではありません。

 

・中期以降に必要量が急増!

妊婦中期以降には、必要な鉄分量が一気に急増します。

 

なんと日本人の食事摂取基準2010年版を見ると、妊婦初期には鉄分の必要量が1日あたり8.5mgだったところ、中期以降では1日に21.0mgも必要だとされています。

 

2倍では足りない量が毎日必要になってしまうわけですから、この急激な変化について行けるだけの準備が必要ですよね。こうなると食事から毎日摂るだけではかなり厳しくなります。

 

鉄剤は体質に合わない人も多いので、サプリメントを検討すべき時期かもしれませんね。