鉄欠乏性貧血の治療と造血剤

鉄欠乏性貧血になってしまったら、食事だけで病気を治すことは不可能です。

 

病院で造血剤と呼ばれる薬を処方してもらって、それを数ヶ月間は飲み続けることでやっと普通の状態に戻すことが出来ます。鉄欠乏性貧血に使われる薬剤は何種類かありますが、基本的には飲み薬です。

 

どういった治療になるのか、まとめておきましょう。

 

・鉄欠乏性貧血の治療薬

基本的には鉄剤と呼ばれる薬を飲んで、体内に鉄分を溜めて行く治療になります。

 

フェロ・グラデュメット錠やフェロミア錠などの錠剤や、インクレミンシロップというシロップ状の薬などがありますが、難点は胃腸に不調が出ることです。

 

吐き気がしたり腹痛が起こったり、下痢や便秘、気持ちの悪さなどが主な副作用なので、食後に飲んだり胃腸薬と一緒に飲んだりしながらなんとか続ける必要があります。

 

シロップは基本的には子供用なので、成人は錠剤が一般的です。鉄分はすべてを吸収することが出来ないので、便に排泄されて便が真っ黒になりますが、それは鉄の色です。

 

・飲み薬では効果がない時

鉄剤を飲んでも効果があまりなかったり、飲んだ時の胃腸の障害がひどかったりした場合には、静脈に鉄剤を注射する治療も選択されます。

 

ただし、注射では鉄剤を飲むよりもぜんぜん少ない量しか鉄分を補給することが出来ません。
注射が過剰になると肝硬変などの重篤な病気になってしまう危険があるので、注射は多用出来ないのです。
最近の鉄剤は胃に優しい作りに変わって来ていますので、なんとか飲んで飲んで治しましょう。

 

いずれにしても3ヶ月から6ヶ月くらいは身体の中に鉄分を補給し続け、見た目上のヘモグロビン値だけでなく、貯蔵分のフェリチン値まで正常な値に引き上げてやっと治療が終了します。

 

・鉄剤と一緒に飲んではいけないものも

酸化マグネシウムや抗生物質の一部には、鉄剤との同時服用は効果を薄めてしまうものがあります。
薬が複数ある場合には、それぞれの飲み時間の管理も必要ですね。

 

苦労して飲むわけですから、効果が半減してしまうようなことは絶対に避けましょう。